マインクラフト中級者になってくると、サバイバルで生き残るだけじゃない、現実と同じように街を作ったり、またさまざまな自動施設を作ったりと、
レッドストーンを使った回路づくりをすることも多くなると思います。
そんなときに必要不可欠である『レッドストーンリピーター』。
今日は、このリピーターの4つの役割『遅延・増幅・方向決定・ロック』について説明していこうと思います。
多くの方がリピーターと混同しがちなコンパレーターについては別記事で解説しています。
リピーターの役割は4つ
リピーターには、4つの役割があることを、まずは覚えておきましょう。
- 遅延
- 増幅
- 方向決定
- ロック
この4つが、リピーターが担う重要な役割になります。各機能は、
- 『遅延』は信号のスピードを遅らせる
- 『増幅』は信号の強さを最大にする
- 『方向決定』は信号の向きを決める
- 『ロック』はリピーターの状態をロックする
というもので、リピーターは、マイクラ界ほとんど全ての回路に使われているといっても過言ではないくらい頻繁に利用されるものです。
この機会にぜひ、理解を深めておいてください。
それぞれの機能の詳しい内容については、これから順々に解説していきます。
リピーターの役割『遅延』は信号のスピードを遅らせる
まず、プレイヤーに最も知られているリピーターの役割が『遅延』です。遅延とは文字通り、
信号の伝わる速さを遅らせる
ので、異なる位置のピストンを同時に作動させたり、トラップで水の流すタイミングを変えたり、数え切れないほど多くの要素に使われます。
遅延(チック)機能を詳しくみてみる
マイクラでの遅延の長さを計る単位は『チック』で、1チック0.1秒で計算できます。
これはとても大切なので覚えておいて下さい。
一般的に、マイクラプレイヤーの間でも遅延の単位は『チック』で統一されているので、ここでもチックを使って解説を進めます。
リピーター1つで遅延できる最大の長さは4チックで、
- 0回動かし1チック遅延
- 1回動かし2チック遅延
- 2回動かし3チック遅延
- 3回動かし4チック遅延
と、チックごとに調整が可能。
リピーターを右クリックする毎にチック数が変えられるので、下の画像を参考に試してみてください。
遅延機能を利用すれば、たとえば、
- 4チックのリピーターx2(0.8秒)
- 2チックのリピーターx1(0.2秒)
を繋げて10チック(1秒)遅延、なんてことも出来るようになります。
何秒かに1回など、短い間隔で動くギミックなどは主にこの機能を利用して作られていることが多いですね。
リピーターの役割『増幅』は信号のパワーを最大にする
これもまた有名なものになりますが、リピーターには
信号の強さを最大にまで増幅させる
という働きがあります。
1つレッドストーンを通過するごとに、強さが1減ってしまう信号の強さを最大にまで増幅させ、より遠くまで信号を届けるようにするという、
大きなギミックには欠かせない機能です。
増幅機能を詳しくみていく
では、詳しい機能について見ていきましょう。
下の写真では、動力源からリピーターまでレッドストーンを9つ設置し、リピーターに届く信号の強さを7にまで下げてみました。
リピーターに増幅機能がなかったとしたら、7の弱さの信号はさらに6マス進んだところで0パワーになってしまいます。
しかしリピーターを通したあと、レッドストーンは15マス先まで反応しました。
このことから、リピーターは、7にまで弱まっていた信号のパワーを15まで増幅したということが分かりますね。
これが『増幅』の役割になります。
リピーターの役割『方向決定』は信号の方向を決定する
あまり知られていませんが、リピーターには
信号の進む方向を前方のみに決定
という大切な役割もあります。
レバーやボタンなどから送り出される信号は、まっすぐだけでなく、分岐点があれば枝分かれし、ありとあらゆる方向へ進んでしまいます。
それをコントロールしてくれるのが、方向決定機能です。
方向決定機能について詳しくみていく
信号は、分岐点があれば右にも左にも枝分かれしながら進んでいく、という性質については、きっと無意識に理解していた方も多いと思います。
その性質を、下の写真で再現しました。
この写真の回路を、製作者としては本当は前方にだけ進んで欲しかったけれど、回路のスペースが狭いせいで隣のギミックと繋がってしまった、という悪い例だと思ってください。
レッドストーンだけを使って信号を前方へ伝えようとしたのでは、写真のように伝わってほしくない方向(左右)へも信号が伝わってしまうという弊害が生まれてしまいます。
この弊害を、リピーターを使って解決しましょう。
リピーターを信号の分岐点に設置して、進む方向を前方にのみに決定します。
すると、リピーターは前方にしか信号を送らないという方向決定機能のおかげで、左右へ行く信号は遮断されました。
これで、あらゆる場所へ伝わってしまう信号をコントロールできるようになりましたね。
方向決定機能は回路の小型化に貢献
信号が間違った方向へ進むのを回避できるようになると、回路の小型化が可能になります。
ギミックを作っていると、次の写真のように、3x2の6ブロックに円を描いて流れる信号を流さないといけないような、
小さな回路を組むことがあるかも知れません。
でも、これだけ小さい範囲ではレッドストーン同士が繋がってしまい、ごちゃごちゃした回路になってしまいます。
しかし、リピーターを使って横方向への信号を遮断してあげると、2x3の小スペースの中にきちんと円を描く回路が出来るようになります。
方向決定機能を知っていれば、小さなスペースでもきちんと回路が組めるようになるので、あらゆるギミックで大活躍しますよ。
リピーターの役割『ロック』は横から信号を受けたとき、その信号を受けた時の状態を保つ
最後に、あまりポピュラーではない『ロック』機能について説明していきます。
この機能は、
リピーターの横から信号を送るとロックがかかり、
ロックがかかったリピーターは、その時の状態を保持する
というもので、日替わりで動くギミックなどに応用可能。
基本的には、大型の農場などに利用されることが多いものです。
ロックのかけ方
リピーターロックを使用するには、ロックをしたいリピーターの横から、別のリピーターかコンパレーターで信号を送る必要があります。
リピーターかコンパレーター以外の、たとえばレッドストーンで横から信号を送ろうとしても、前述の『方向決定』の働きによって信号はリピーターまで届きません。
ロックされると黒い横棒が現れるので、これがロックがかかっているサインになります。
ロックの解除方法
ロックの解除方法は、横からの信号をOFFにするとすぐに解除されます。
ロックの機能を詳しくみていく
では、ロックがかかるときの『リピーターはロックがかかった時の状態を保つ』という機能を、下の写真を使って解説していきます。
この写真では、左のリピーターに横から信号が送られ、ロックがかかっている状態を作りました。
この状態で、下からの信号を遮断するとどうなるでしょう。
普通(ロックがかかっていない)状態であれば、リピーターに届く信号をOFFにすればリピーターもOFF状態へ戻り、信号は途絶えます。
しかし、ロックがかかっているリピーターは『ロックをかけられた時の状態を保つ』、そして『ONの状態の時にロックをかけられたリピーターはON状態のまま』になるので、
動力源から信号が送られなくなったとしても、ロックのかかったリピーターはON状態のままその先に信号を送り続けてくれるということになります。
もちろん、リピーターがOFF状態のときにロックされれば、OFF状態が保たれます。
リピーターの機能 まとめ
さまざまな機能を持つリピーター、ご理解いただけましたか?
今後は、このリピーターの機能を存分に活かした機能を使って作るギミックなどを随時アップしていこうと思います。
コンパレーター同様、リピーターも慣れると便利ですからね。ぜひ皆さんも使いこなしてみてください。