レッドストーンに関して勉強し始めたときにぶつかる問題の1つ、コンパレーター。
たった1つのアイテムで3つの役割を持つコンパレーターを理解するのは、マイクラ初心者の方にとってはとても難しいことです。
でも、このアイテムを理解するだけでさまざまな回路を理解できるようになり、それを利用した自動仕分け機が作れたり、トラップでの各作業がすべて自動に出来たりと、
マイクラがもっと便利に、楽になることは間違いありません。
ということで、今回はみなさんのマイクラ生活をより快適にするために、コンパレーターについての基本中の基本の役割を3つ解説していこうと思います。
コンパレーターと混同されやすいリピーターについてはこちらから。>>リピーターの4つの役割『遅延・増幅・方向決定・ロック』について
コンパレーターの役割は『比較』『減算』『感知』
まず最初に、コンパレーターにはとても重要な3つの役割があることを知っておきましょう。これは、
- 比較モード
- 減算モード
- 感知モード
の3つで、コンパレーターのぽっちを右クリックすることで変更できます。
ぽっちがOFFの時は比較
ぽっちがONの時は減算
になり、さらにコンパレーターの後ろにチェストやドロッパー、シュルカー等のアイテムを入れることのできるブロックを置くと、感知を追加することも可能です。
チェスト+ぽっちがOFFは感知・比較
チェスト+ぽっちがONは感知・減算
と、2つの役割を同時に担うことが出来るようになります。
役割(モード)の変更方法はとても重要なので、これからレッドストーン回路をたくさん作っていこうという方は、必ず覚えておきましょう。
- コンパレーターの役割は『比較・減算・感知』
- 各モードはコンパレーターのぽっちで判別可能
コンパレーターの役割① 比較
ではここから、各モードについて詳細に見ていきましょう。
1つ目の役割『比較』は、
後ろからの信号が横からの信号よりも強い場合のみ、後ろからの信号を送り出す
という性質を持ちます。
コンパレーターは、レバーやボタンなどから送られた動力が1マスごとに1つ動力を減らしていくことを踏まえ、その動力の強さを比べてくれるのです。
そのためこれは『比較(モード)』と呼ばれています。
後ろからの信号が、横からの信号より『強い』とき
コンパレーターの役割は言葉だけの説明では非常に分かりにくいと思いますので、写真と共に説明していきます。
この写真では、コンパレーターに届く後ろからの信号は15、横からの信号は13であることを示しています。
比較モードの役割は、後ろからの信号が横からの信号よりも強い場合のみ、後ろからの信号を送り出すというものなので、
今回のように、後ろからの信号(15)が横からの信号(13)よりも強いとき、コンパレーターは後ろからの信号(15)を前に送り出すという働きしているのです。
後ろからの信号が、横からの信号より『弱い』とき
では、後ろからの信号の方が横からの信号よりも弱いときはどうなるのでしょう。
この写真を見るとコンパレーターに届く後ろからの信号は12、横からの信号は15であるということが分かります。
復習になりますが比較モードは、後ろからの信号が横からの信号よりも強い場合にのみ信号を送り出すものなので、
横からの信号の方が強いこのとき、コンパレーターは一切の動力を送り出しません。
- コンパレーターのぽっちはOFF状態
- 後ろからの信号の方が強いとき、コンパレーターは後ろから受け取った信号を前に送り出す
コンパレーターの役割② 減算
2つ目の役割である『減算』は、コンパレーターのぽっちがONの時に発動し、
後ろからの信号の強さ ー 横からの信号の強さの動力を前に送り出す
という性質を持ちます。
比較モードでは後ろと横の動力の強さを比べましたが、減算モードではこの2つの動力の強さを引き算していくことになります。
下の写真では、後ろからの信号が15、横からの信号は12の時に、減算モードのコンパレーターがどのように反応するか示しています。
コンパレーターが減算モードのときは『後ろからの信号の強さから横からの信号の強さを引いて、その分の動力を送り出す』という働きをしますので、今回は、
15(後ろからの信号の強さ)-12(横からの信号の強さ)=3
になり、3の強さの信号を前に送り出しています。
これが、減算の役割です。
では分かりやすいようにもう一度、異なる強さの信号で実験していきます。
下の写真では、後ろからの信号は15、横からの信号は6の時のコンパレーターの動きを表しているのですが、この時、どれだけの強さの信号が前に送り出されるか分かりますか?
先ほどと同じように考えれば、
15(後ろからの信号)-6(横からの信号)=9
になり、9の力の信号を前に送り出すということがすぐ分かりますよね。
でも、もし後ろからの信号よりも横からの信号の強さの方が強くなり、引き算した時の答えがマイナスになってしまった場合はどうなるでしょう?
それもさっそく検証していきましょう。
後ろの信号から横の信号を引いた時の答えがマイナスの場合
普通の引き算が出来る場合のコンパレーターの動きは分かりましたが、この答えがマイナスになる場合のコンパレーターはどのように反応するのでしょうか。
答えは、信号は送り出さないです。
上の写真を見てみると後ろからの信号は12、横からの信号が15になっており、この状態でコンパレーターは信号を送り出していません。
それは、今回の例を減算モードで計算していくと
12(後ろからの信号)-15(横からの信号)=-3
となり、答えがマイナスになってしまうからです。
このように答えがマイナスのとき、コンパレーターから信号は送り出されず、両方向からの信号はコンパレーターでストップしてしまいます。
- コンパレーターのぽっちはON状態
- 後ろの信号の強さから、横の信号の強さを引いた数を前に送り出す
- 引いた数がマイナスになる場合は、信号は送り出さない
コンパレーターの役割③ 感知
最後にコンパレーターの3つ目の役割、『感知』について見ていきましょう。
この感知モードは、
ドロッパーやチェストなど、中にアイテムを入れられるブロックの中身を感知して、その量に応じた強さの信号を送り出す
という性質を持ち、他2つの性質と共に非常に多くの回路に使われるほどとても大切な役割を担っています。
チェストやドロッパー以外にも、ホッパーやシュルカー、ディスペンサーなどにも対応していて、アイテムの運搬、仕分けなどに特に力を発揮するものです。
感知モードの役割を端的に言えば、ドロッパーなどに何か1つでもアイテムが入っていれば動力を送り出す、というシンプルなものなのですが、その強さはどのように決まるのかということが、このモードの肝になります。
コンパレーターから送り出される動力の強さがどのように決まるのかというのを、写真と一緒に説明していきます。
感知モードで出力される動力の強さの計算方法
感知モードでは、ドロッパーのような何かを入れられるブロックの中に入っているアイテムが全体の容量の何%を占めているか、で動力の強さが変わります。
下の写真では、ドロッパーの許容量(576個)のうち、1スタック(64個)のアイテムだけが入っている状態です。
この時、ドロッパーの中を占めているアイテムの割合は、
64(中に入っているアイテム)÷576(全体の容量)=0.11…
となり、64個のアイテムは、全体の容量の約11%を占めていることになります。
この11%はコンパレーターからの最大出力である15のうち『2』の動力に換算され出力されているというわけです。
では、576個中576個、容量を全て埋め尽くすアイテムがドロッパーの中に入っていたらどうなるのでしょう。
わざわざ計算する必要もありませんが、576個のアイテムは、ドロッパーの容量である576個の100%を占めていることになります。
ドロッパーの容量の100%がコンパレーターに感知されているので、コンパレーターからの最大出力である15がそのまま送り出される、という仕組みです。
この感知モードを利用して、中に何かが入ったら動き出すという機構を作ってもいいですし、逆に、中身がなくなったらアイテム化させる、というような機構を作っても面白いですよ。
- コンパレーターのぽっちはOFF状態
- 後ろの信号の強さから、横の信号の強さを引いた数を前に送り出す
- 引いた数がマイナスになる場合は、信号は送り出さない
コンパレーターの3つの役割 まとめ
今回はコンパレーターの3つの役割をご説明いたしましたが、ついてこれましたか?
コンパレーターを理解するだけで、レッドストーン回路の知識は大きく前進したと言っても過言ではありません。
まずはコンパレーターを理解し、少しずつ回路というものに慣れていきましょう。